Steamのホリデーセールの恩恵にあずかり,筆者が購入したソフトの一つが「Torchlight」。「ダンジョンは深いがゲーム性は浅い」という感想は持ったものの,アイテムをエンチャントしてダンジョンにひたすら潜っていくというシンプルな内容に引き込まれた。このような新作ゲームが(ホリデーシーズン限定とはいえ)わずか5ドルで楽しめるのだから,すごい世の中になったのかもしれない
Valveの運営するデジタル配信システム「Steam」は,2009年11月の感謝祭を皮切りに「ホリデーセール」と称するPCタイトルの激安販売を,2010年1月3日まで断続的に実施し,多くのゲーマー達を歓喜させた。例えば,あの「S.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobyl」がたったの1.99ドル(約185円)。アメリカでは3年近く前にリリースされたソフトとはいえ,中古ソフトをオークションサイトで買うより安い価格で良質のゲームが遊べるのであるから,まさに常識破りなセールだったのだ。
このセールで注目されたのは,このS.T.A.L.K.E.R.: Shadow of Chernobylだけではなく,その続編となる「S.T.A.L.K.E.R.: Clear Sky」をはじめ,Electronic Artsの「Mirror's Edge」や,ディアブロ風RPG「Torchlight」など,比較的“旬”なゲームも4.99ドル(約460円)で販売されたのだ。
このほか,思いつくままに挙げていくと,「Far Cry 2」や「Street Fighter IV」が9.99ドル(約920円),「Champion Online」が10.19ドル(約930円),年末に発売されたばかりの「Operation Flashpoint: Dragon Rising」が19.99ドル(1850円),さらには「Dragon Age: Origins」が37.49ドル(3450円)だったほか,「Hearts of Iron III」にいたっては7.49ドル(約690円)でのセールスが行なわれるなど,もはや「正規のパッケージ版や公式サイトで買うのがバカバカしい」とさえ思える状態になっていたのだ。(※以上は北米での状況。日本からは購入できなかったタイトルも含まれます)
Steamの,こういった思い切った特価攻勢は,2008年のホリデーシーズンと比較するとはるかに規模が大きい。2008年の目玉タイトルは「BioShock」と「Portal」の4.99ドルだったが,そのほかで10ドル以下で販売されていたものといえば,拡張パックやインディーズゲームがほとんどで,種類もそれほど多くはなかった。
こうしたセールが定期的に始まったのは2009年の9月あたりからで,同10月には発売されて1か月にもならないParadox Entertainmentの「East India Company」や「Majesty 2: The Fantasy Kingdom Sim」が,わずか5.00ドル(約460円)で販売されてゲーマーを驚かせた。
パブリッシャの同意があっての低価格販売であるはずなので,Steamに参加する各メーカーの間でも「激安売りのメリット」は認識されているのだろう。










